gazou_0185

886: 名無しさん@お腹いっぱい。 2016/12/20(火) 12:40:35.76 .net
俺(嫁怖そう)
先輩「使えねぇヤツだな」
俺「……」
嫁「俺さんちょっといい?」
俺「は、はい」
先輩(ニヤニヤ)
嫁「使えねぇヤチュ……だな!」

結婚

という感じだったんだがkwskしていい?

887: 名無しさん@お腹いっぱい。 2016/12/20(火) 12:59:30.69 .net
是非kwsk
892: 882 その1 2016/12/20(火) 16:18:07.87 .net
俺:34歳
嫁:29歳 
先輩:たしか31歳

俺、ちょっと特殊な専門職なのだが会社が倒産し、 契約社員として嫁会社へ。
(契約社員からの正社員登用が望める会社)

嫁は俺が入るチームのチーフで先輩はその部下
嫁の第一印象は「事務的で冷たい感じ」。
先輩が契約社員担当、先輩の指示で俺は動く。
が、この先輩とのやりとりがスゲーストレスだった。
俺が作った書類等に1回でOKをくれることは無く、必ずダメ出し、作り直しを要求される。
ダメ出し自体が嫌なわけじゃないのだが、その理由がいつも俺にはよくわからない。
「分かりにくい」とか「読み手のこと考えてる?」とか「文章がさぁ」とか。

こう書くと先輩が粗探し的をしてるだけじゃないかと思われるかもだが、
この職種は他者にプレゼンする要素もあるので、一概に先輩がおかしい、とは言えない。
「分かりにくい」というのは十分なダメ出し理由になるんだ。
ただ、俺が「どこが悪いか」を理解できていないだけで。
でOKが出る際も、いつもため息交じりで「まぁいいや」的な態度で。
きついのが、際に先輩が高確率で発する 「使えねぇヤツだな」という呟きだった。
確実に俺にはもちろん、周囲の人にも聞こえる音量で。

先輩とのやりとりでプライドズタズタ、みるみる落ち込んでしまった。
893: 882 その2 2016/12/20(火) 16:35:39.01 .net
そんな状況で数ヶ月経った日
また先輩に「使えねぇ」と言われた、だけでなく、この日はもう一言付いてきた
「正社員登用の制度って、あれ、本当に有能な人のためのものですからね?」
見透かされてる、惨めだった

そのとき、後ろから嫁が
「ホントですね。正社員登用の制度、ちょっと考え直したほうがいいかも」
スゲー怖い形相してた
嫁「俺さん悪いけど今日、就業後あいてます?」
嫁「少し時間いいですか、悪いけど残業代は出せないけど」
完全に自信をなくしてた俺は「更新不可」みたいな話をされるんだと思った。
恥ずかしながら目が潤んでしまった。
横目で先輩がニヤけてるのが見えた。

で就業後。なぜか隣の部屋の別グループのシマへ。
嫁「今日、先輩さんに最初に見せた資料と、言われて作り直した資料見せてください」
俺「はい、最初はこれ(A)で、直したのがこれ(B)ですが、Bもダメ出しされました」
嫁、両方の資料を見比べる。
894: 882 その3 2016/12/20(火) 16:38:42.97 .net
嫁、Bを俺に見せ
「えっとね、こことここの表現、もう少し砕けた感じで」
「こことここは順序を変えたほうがわかりやすくない?」 等々伝え「いま直せる?」と。
直すべき場所がわかってるので、たいした労力でもない。 30分くらいで修正できた(C)。

嫁、書類入りの封筒を俺に渡す。
「これ(D)の使い方は後で伝えるから、とりあえずしまっておいて」
896: 882 その3 2016/12/20(火) 16:49:00.88 .net
嫁「自分の何が違いけないか、わかります?」
俺「申し訳ありません。実は、よく……」
嫁「ですよね」
嫁は厳しい顔で俺を見つめていた。俺は消え入りたかった。

嫁「残業代替わりで悪いけど、夕ご飯でもおごらせてもらえる?」
俺「はぁ(「悪いけど」が多いな)」
そんで飲みながらメシ食わせてもらった。
俺の前の会社での経歴をかなり根掘り葉掘り訊かれた。
後はグチだよね。すっかり自信を失ってしまったこと、自分が高飛車だったことも認めるが、先輩の言動は正直きついことも話した。
嫁は相変わらず「悪いけど」が多かった。口癖だと思った。

飲み始めこそ「責められてる」と思ってたんだけど、話してるうち、嫁は目つきがきつくて口調は鋭いけど間違ったことは何も言ってなくて的確だと気付いた。
俺は先輩とのやりとりでだいぶ参ってしまっていて、嫁の「厳しい」指摘すら、涙が出るほどありがたかった。
酒の力もあったのか……嫁は基本的に険しい顔してるけど、たまに見える笑顔が魅力的だと思った。

けっこうな時間になった。
俺は「遅くまですみません。ご家庭あるんですよね?」と訊いてみた。
嫁「ん? あるけど?」
……そうだよな。そんなうまい話ないよな……と、再びトホホ。 
898: 882 その5 2016/12/20(火) 17:08:40.89 .net
そして翌日。
まずはC(昨日嫁に指摘されて30分で直したもの)を先輩に提出。
先輩の対応はいつもどおりだった。また直せと。

いつもならこの流れで、また時間をかけて文章を直すのだけど…… (数時間かかる)
この日は違った。昨日嫁から受け取った封筒があった。
嫁から指示を受けていたのだ。
「もしCを先輩に見せてまたダメ出し受けたら、2時間後にこの封筒(D)を、俺が作ったフリをして先輩に渡せ」 と。
その指示通り、2時間くらいしてからDを見せる。
先輩はまたしてもいつもどおり、ため息つきながら「ハァ、これでいいよ」と……

嫁「そんなに気に食わない出来なんです?」
嫁がいつの間にか後ろに立ってた。
嫁「それ作ったの誰だと思います?」
先輩「……え?」
先輩が答えるより前に嫁「私」。
突如キョドる先輩。慌ててDに再び目を落とす。
先輩「嫁さんのでしたか……すみませんよく読まないで。よく読むとやっぱ全然ちげーわ。スゲーわかりやすいd」
嫁「よく見ないで返事したんだ?」
先輩「……すみませんでした。俺さんのは、いつも出来があんまり……だったので、今回もそう思い」
嫁「悪いけどそれ(D)、さっき俺さんが見せたの(C)と殆ど同じですが? 
それ(D)は確かに最後手を入れたのは私だけど、本文はCと殆ど変わりません。
語尾が違う程度。殆ど変わらないのに俺さんが作ったCはダメで、私が最後にちょっと書いたDは気に食わないながらOKで、その同じDを見直したらスゲーわかりやすいんですね?」
先輩「いや、だからその」
嫁「悪いけど、昨日俺さんに残ってもらったのは聞いてましたね?」
先輩「はひ」
嫁「仕事見せてもらって、話も聞かせてもらったけど」
899: 882 その6 2016/12/20(火) 17:13:26.40 .net
こっからずっと嫁のターン。要約するとこんな感じ。
「確かに俺さんの原案はウチの業務からするとちょっと『硬い』。難しく感じる所もある」
「これは、俺さんの経歴から来る癖である」
「昨日私(嫁)が修正点を指摘したら、俺さんは30分で直せた。そして出来たのがCだ」
「先輩さんは俺さんの書く文章に違和感は感じたのだろうけど、その指摘をしていない」
「ダメ出しだけされて、何が良くないかを伝えないから、俺さんは修正に長時間かかり、また的外れのところも多かった」
「しかもCもDもよく読まず、ちゃんと出来ているのに付き返し、殆ど変えてないDをため息混じりに受け取り、それを私が作ったといえばいきなり褒めだす」
「最初に感じた違和感はともかく、その後はしっかりとした理由も持たずに俺さんに因縁をつけていただけ、ということになると思うがどうか」

先輩はうつむいたっきりになってしまった。
嫁は更に続けた。
「先輩さん、ことある毎に俺さんに『使えねぇ』って言ってたんですってね?」
「悪いけど、俺さんが『使えねぇ』んじゃありません。あなた(先輩)が俺さんを『使うことができない』の」
「だから悪いけど上司として言います。先輩さん、あなた本当に使えねぇヤチュ……だな!」

俺(か、噛んだああぁぁぁ!!!!)
901: 882 その7 2016/12/20(火) 17:29:36.11 .net
たぶん嫁は最後のところを決め台詞っぽく言いたかったのだ。なのに噛んでしまった。
同時に向かいの机から噴き出す声が聞こえた。チームの他のメンバーだった。

向「ぶふううぅぅぅwwww 嫁さん、そこまでカッコよく決めたのに、最後wwwww」
嫁「う、うるさいな!!!!」
嫁の顔を見ると真っ赤になってしまっていた。

それでも先輩には堪えたようで「失礼します」と席を立ち、その日は戻ってこなかった。
その後、先輩は契約社員担当から外された。

この一件の最中、俺が処々で感じた「いたたまれなさ」は、ほとんど全部被害妄想だった。
最初、俺と先輩のやりとりで嫁が鬼の形相をしていたのは、俺にではなく先輩に対してブチ切れていた。
その後の「正社員登用考え直さなきゃ」というのは、実はこの先輩がまさに正社員登用だったんだ。 (その経験がある先輩なら、新しい契約社員(俺)の気持ちがよくわかるのでは、ということで契約社員担当になった。)
だがこんな仕事をするんだったら「考え直さなきゃ」という意味だった。

「何が悪いかわかる?」と訊いたのは、先輩からちゃんと指摘されてるかどうかの確認。
指摘されてないことがわかったから厳しい顔をしていた。
経歴を根掘り葉掘り訊いたのは、俺の「癖」が、どうして培われたかを理解するため。

「悪いけど」は、嫁が興奮したり緊張すると連発する口癖だというのも後からわかった。
実は部下を叱りつけるのは馴れてなくて、かなり緊張していたんだそうだ。
905: 882 その8ラスト 2016/12/20(火) 18:24:09.21 .net
後日タイムカードを見ると、
例の日のタイムカードに修正印が押されて、俺が残業したことになっていた。
(この会社は原則的に契約社員は残業をしない。やむをえない事情のときのみ上司の許可を得て残業できる)
疑問に思い嫁に問いかけると「必要があって残ってもらったのだから残業と認めます」と。
俺は恐縮した。
「あれ? でもそしたら、何で当日は「残業代出ない」ておっしゃったのですか?」


そう訊くと嫁はうつむき、聞き取れないほどの声でボソボソと何か呟いた。
嫁「……悪いけどそれは……ごはん誘う口実……」

顔が、噛んだ時と同じくらい赤くなっていた。


以上、長文すみませんでした!
908: 名無しさん@お腹いっぱい。 2016/12/20(火) 18:37:38.87 .net
ちょっと待って。嫁さんは最初から882狙いだったん?
もうちょい突き合うまでの話書いてけ
921: 882 2016/12/20(火) 23:23:28.70 .net
ほいじゃ書くけど、もうあまり面白いことないと思う……

嫁が俺狙いだったかということだけど、うーん、どう言えば良いのか……
嫁にとって俺は、契約社員だけど年上、それなりのキャリアあり……ということでどんな存在なのかわからず気にしてはいたみたい。
同業だが他社に勤めてた(=嫁の知らない世界を知ってる)ということで、一度ゆっくり話したいとは思ってくれてたみたい。

そうこうしてるうちに、俺の元気がなくなってく。
何が起こってるか最初はわからなかった。
俺と先輩がうまくいってないのは察してたけど「使えねぇ」までは知らなかったし、
俺がどんなアドバイスを受けてるかもわからない(席の位置関係上、聞こえない)。

先輩に俺の仕事ぶりを尋ねたりはしてたんだけど、そりゃ良いこと言わないよね。
「使い物にならない」「何度やり直させても良くならない」みたいに言われてたみたい。
先輩は先輩で自分の仕事はちゃんとできる人だったから信頼もあり、でもそれだけじゃないような落ち込みを俺がしていて……という感じ。

やきもきしてる嫁に情報を伝えてくれたのは向さんだった。
向さんと隣組さんと嫁あたりはもう数年来の関係で、気心のしれない仲だった。
だが立場上、先輩を飛び越えていきなり嫁に偏った情報与えるわけにもいかず、最初は様子を見てた。
けど先輩の言動が「明らかに」ハラスメントじみてきたので報告してくれたんだ。

話聞いて嫁はブチ切れた。
でも、先輩の言い方が「俺に言う」というよりは「呟く」感じだったので、いまいち強く注意するきっかけが掴めなかった。
注意しても「え、独り言っすけど?」とか言われたらそれ以上強く言えないとか、その「使えねぇ」も俺に聞こえてたかもわからないし、あとは俺の仕事ぶりもまだ把握できず……

そんなわけで内心ワサワサしてたとこに「正社員登用って~」の先輩の台詞があり(これは聞こえたらしい)、もう見逃すわけにはいかねぇ! みたいな感じ。
922: 882 2016/12/20(火) 23:29:21.08 .net
で、その後なんだが「ごはん誘う口実」の言葉で、
好意持ってくれてるのはわかった……んだが……
「家族いる」の言葉が気にかかってた。(悪い、このこと書き忘れてた)

でも1回ご馳走になったので、お礼するくらいならと言い聞かせ飲みに誘った。
「今度はご馳走させてください」と。
嫁は嬉しそうにしてくれた。

今回は仕事の話抜きだったから、すごく楽しかった。 (つっても仕事の話したけどね)
酒が進むにつれて、なんとなく体の距離が近づいて、2件目のバーは隣り合わせだったこともあって自然と肩がくっついて、手を繋いではいないけど重ね合わせる感じにはなってた。
925: 882 2016/12/20(火) 23:41:59.27 .net
ここまま流れに任せてぇ……という気持ちと、
イヤイヤでも家庭ある人とそんなのダメだ……という気持ちで、気が狂いそうになった。

しばらく沈黙が続き、俺は意を決して重ねてた手を強く握った。
嫁の全身にピクンと緊張が走ったのがわかった。
俺「できたら、ずっとこのままでいたい……」
嫁「うん……」
俺「でも、嫁さん家族が。旦那さんが」
928: 882 2016/12/21(水) 00:02:21.75 .net
その言葉を聞いた嫁「……は?」
ホント拍子抜けした感じで、せっかく女性の顔になってたのに真顔に戻っちゃった。

うん、もうオチ読まれてると思うけど。

嫁「何の話?」
俺「いや、この前、あの残業の日、ご家族いるって」
嫁「え? あ、うん、両親と弟ね」
俺「そうそう御両親と弟さんが……っておおおぃ!」

本当にありがとうございました。

嫁「え、あの会話で、私が結婚してると思っちゃって?」
俺「…………ワタシハカイニナリタイ」
嫁「ちょwwwwそれなら結婚してるんですか、って訊かなきゃwwww」
俺「そ、そんな訊き方したら失礼というか……勘違い野郎というか……あの時の状況でそんな訊き方できるわけが」
俺「結婚してるかって訊くのって、未婚だったら狙いますって言ってるようなものでしょ?」
嫁「そう……ですかね」
俺「そうです。狙いすぎです。あの状況ではおこがましくて言える台詞じゃないです」
嫁「でもだったら、家族いるんですよね、でも同じでは?」

……反論できない
929: 882 2016/12/21(水) 00:09:05.38 .net
そんな感じで、和やかではあったんだけどなんか男女の雰囲気ではなくなってしまい、帰ることに。

で、帰り道手にぎられた。

嫁「彼氏いません。結婚ももちろんしてませんw」
俺「……狙っていいですか」
嫁「ちゃんと狙ってください」

ちゅーいたしました。
930: 882 2016/12/21(水) 00:18:19.18 .net
その後はもうホントのホントに「ふつー」に、
ある日そういうことになって、ああいうことになって、結婚した。

ちなみに仕事は職務上の理由で、俺は正社員登用なる前に再度同業他社へ就職。
まあ関連会社みたいなものね。
だから今は嫁と職場は違う。 
935: 名無しさん@お腹いっぱい。 2016/12/21(水) 13:25:40.49 .net
優秀な嫁さんGJだな

その先輩はあなたという存在が怖くてつぶしにかかってたのね
能力もあり自信家でもある。
そんな存在に同格の正社員になられちゃうちゃ困るわな

引用元: ・【昔を】みんなの馴れ初めをおしえて【思い出して】 その20